「カットマンの回転が分からなくてミスしてしまう」
「カットが持ち上がらないよ」
カットマンに苦手意識を持っている方は是非見てください！
卓球のカットマンに対する効果的な返し方と攻略方法を学べば、試合での対応力が格段にアップします。
この記事は、卓球の試合で役立つカットの返し方の3つのテクニックについて詳しく解説します。
カットボールの基本とその特徴
カットという技術とはどういった特徴があるのか、ご存知でしょうか。
最初に、カットの基本について解説します。
カットボールの定義と特徴
カットボールは、卓球においてディフェンシブなプレイスタイルを持つ選手いわゆるカットマンがよく使用する技術です。
このショットは、相手の攻撃を抑え、相手が攻撃するためのタイミングを乱す目的で使われます。
カットボールの主な特徴は、その独特な下回転です。
この下回転により、ボールはネットを越えるときに急激に落下するんだね
カットボールは、相手の攻撃的なショットをしっかりと返球するだけでなく、相手のペースを崩すために使用されます。
このボールの回転が強いほど、返球するのが難しくなります
カットボールが難しい理由
カットボールが難しい理由は、その強力な下回転と予測の難しいボールの挙動にあります。
通常のトップスピンとは異なり、カットボールはバウンド後に急激に沈みます。
このため、相手はタイミングを合わせて返球するのが困難になります。
さらに、カットボールに対応するためには、ラケットの角度や力の加減を正確にコントロールする必要があります。
過度に力を入れて打ち返すと、ボールがネットに引っかかるか、オーバーミスをしてしまいます
一方、力を緩めすぎると、相手にとって簡単な攻撃のチャンスを与えてしまう可能性がありますね
また、カットボールはその回転のためにボールの軌道が変わりやすく、相手が読みづらいという特性も持っています。
カットボールの返球には、練習と経験が求められるのです。
カットマンとは？
カットについて理解が深まったかと思います。
このカットを多用するプレーヤーであるカットマンについてもおさらいしておきましょう。
カットマンのプレイスタイル
カットマンとは、卓球におけるディフェンシブな戦術を中心に展開するプレイヤーのことを指します。
彼らは、強い下回転をかけたカットボールを多用し、相手の攻撃を誘発し、その攻撃を返球することでミスを誘う戦術を採用します。
攻撃的なショットを封じ込め、相手のペースを崩すことに重点を置いているということだね
カットマンは、相手の強いスマッシュやループドライブに対しても冷静に対応する技術を持っています。
彼らの主な武器であるカットボールは、相手にとって予測しにくく、返球が難しいため、相手を焦らせ、ミスを誘いやすいのが特徴です。
また、カットマンは防御的な戦術に徹することで、相手の攻撃をしのぎ、長いラリーを展開することが得意です。
これにより、相手の体力を削り、精神的なプレッシャーをかけることができます
さらに、カットマンは卓球の試合において、相手にとって非常にストレスの多いプレイヤーです。
相手は常にカットボールに対応しなければならず、攻撃のリズムを作るのが難しくなります。
カットマンはこの心理的な優位性を利用して、相手の焦りやミスを引き出し、試合の主導権を握るのです。
カットマンに勝つための基本戦略
カットマンに勝つためには、まずその独特のプレイスタイルを理解し、それに対応するための戦略を立てることが重要です。
カットマンに対抗するための基本戦略の一つは、変化のある攻撃を仕掛けることです。
同じリズムで打つとカットマンは対応しやすくなるため、強弱をつけたショットやスピンを利用した攻撃で相手を混乱させることが有効です。
また、カットマンとの試合では、焦らずにラリーを続けることが重要です。
長いラリーが得意だけど、相手のミスを誘うために自分から無理な攻撃を仕掛けることは少ないわ
そのため、相手のカットボールにしっかりと対応し、無理のない範囲で徐々に攻撃を仕掛けていくことが効果的です。
もう一つの重要な戦略は、カットマンの足を使わせることです。
カットマンは基本的に守備に徹することが多いですが、相手に左右に振られるとその防御力も低下します。
ボールを打ち分けることで、相手の動きを制限し、攻撃のチャンスを作り出すことができます。
以下の動画は、カットマン対策を解説してくれています。
併せて参考にしてください。
カットボールに対する3つの効果的な返し方
カットマンについて学びました。
続いて、いよいよカットボールへの対処法をみていきます。
スピードを活かした返球法
カットボールに対する効果的な返し方の一つは、スピードを活かした返球です。
カットボールは下回転が強いため、相手の回転に負けないように速いテンポで返球することが重要です。
スピードを活かした返球法を行うためには、ラケットをしっかりと振り抜くことが大切です。
軽く打ってしまうとボールの下回転に負けてしまい、ネットに引っかかるリスクが高くなります
強く、そして速く振り抜くことで、相手のカットボールに力強く対応することが可能です。
また、スピードを出す際には、腰を使ったスイングを意識することで、全身の力を効率的にボールに伝えることができます。
スピードを活かした返球法は、相手のリズムを崩し、試合の主導権を握るための有効な手段です。
スピンを利用した返球法
スピンを利用した返球法は、カットボールの下回転を利用しながら、トップスピンを加えて返球するテクニックです。
これにより、ボールが相手のコートにバウンドした際にさらに速く沈み、相手にとって返球が難しくなります。
トップスピンをかけることで、相手のカットボールの回転に負けずに強いショットを打つことができます。
スピンを利用した返球法では、ラケットの角度とスイングの方向が重要です
ボールをしっかりと捉えるためには、ラケットを少し下から上に振り上げるようなスイングを心がけるとよいでしょう。
これにより、ボールにトップスピンを加えることができます。
この返球法は、相手のカットボールに変化を与えるだけでなく、相手を動かすためにも効果的です。
アングルを変える返球法
アングルを変える返球法は、相手のカットボールに対してボールの飛び方を変えることで、相手の守備を揺さぶる戦術です。
カットボールに対する返球は、一定のリズムやパターンになりがちですが、アングルを変えることで相手のリズムを崩すことができます。
相手の予測を超えた返球をすることで、相手を混乱させ、ミスを引き出す可能性が高まります。
アングルを変える返球を行うためには、ラケットの面を調整し、ボールを打つ方向を変えることが必要です。
相手のフォアハンド側に打つ場合とバックハンド側に打つ場合があるよね
フォアに打ち続けていたとして、いつバックに打つのか、考えることが大切です
これにより、相手は守備の位置を頻繁に変える必要があり、結果として守備範囲が狭くなることが多いです。
さらに、アングルを変えることで相手にとって不利なポジションにボールを送り込むことも可能です。
例えば、相手がバックハンドが弱い場合は、その弱点を突くように狙うことが効果的です。
以下では、先程と同様、カットマンを念頭に置いた内容ですが、カットに対する技術を学ぶことができます。
ぜひ参考にしてください。
カットボールを攻略するための練習方法
ここまででカットへの返し方がわかりました。
最後に練習方法についても触れておきましょう。
カットボールへの対応練習
カットボールを攻略するための第一歩は、カットボールに対する基本的な対応力を養うことです。
これには、まずカットボールの回転や軌道に慣れるための反復練習が不可欠です。
カットボールの回転に慣れることが目的です
特にボールの軌道と回転を観察しながら、練習することを意識しましょう
カットボールへの対応練習では、ラケットの角度と打点の調整が重要です。
ラケットの面をやや開き、ボールの下部を捉えるようにすると、カットボールの下回転に対抗しやすくなります。
また、打点を高めに保つことで、ボールがネットを越えやすくなり、返球の安定性が増します。
このような基礎的な技術を反復練習することで、カットボールに対する自信を高めることができます。
カットボールへの対応力を高めることは、試合でのパフォーマンス向上に直結する重要な要素です。
フットワークの強化
カットボールに対する効果的な返球には、フットワークの強化が欠かせません。
フットワークがしっかりしていれば、相手のカットボールに素早く対応でき、適切なポジションでボールを捉えることができます。
フットワークを強化するためには、卓球台の左右を使ったステップ練習や、前後の動きを組み合わせた練習が効果的です。
フットワークの練習では、特に「サイドステップ」と「クロスステップ」をしてみましょう
サイドステップは、左右の動きをスムーズにするための基本的なステップであり、カットボールに対する横方向の移動に役立ちます。
一方、クロスステップは、大きく位置を変える必要がある際に使われるステップで、前後の動きや急なポジションチェンジに対応するのに適しています。
単純なステップ練習に加えて、実際のカットを出してもらい、返球する練習がおすすめね
フットワークを強化することで、試合中の反応速度が向上し、より多くのボールを効果的に返球できるようになります。
対カットマンの実践練習
カットマンに対して実際の試合で勝つためには、実践的な練習が必要です。
単なるカットボールへの対応練習だけでなく、カットマンとの試合形式の練習を行うことで、実際の試合でどのように動くべきか、どのような戦術が有効かを体感的に学ぶことができます。
この練習を通じて、カットマンの持つペースに慣れ、自分のリズムを崩されないようにすることが重要です。
実践練習の中で重要なのは、攻撃と守備のバランスを取ることです
カットマンは長いラリーに持ち込むことで相手を疲れさせ、ミスを誘う戦術を取ります。
そのため、無理に攻め続けるのではなく、時には守備的にプレイしつつ、相手のミスを誘うことも考慮する必要があります。
これにより、試合での勝率を高めることができるでしょう。
カットマンに悩んでこの記事を読まれた方は、次も読まれています。
みんなの声
「神山さんこんにちは。神山さんが今まで見てきた中で、カット打ちが上手い選手(硬式)がいれば教えて頂きたいです。またその人達に共通しているカット打ちの特徴や、神山さんがカットマンと対戦する時に心掛けている事がありましたら、教えて頂きたいです。」
【回答】↓ pic.twitter.com/EcuD2FVchX
— 神山🏓卓球コーチ (@kanan8tt) August 30, 2024
打点を落として拾ってくるタイプのカットマン対策#バネット卓球 pic.twitter.com/tEOHEY352g
— 卓球のバネット (@banetto) May 2, 2023
昨日は卓球丼ナイトに45名様が参加✨皆様ありがとうございました😊昨日は本当に強いカットマンの方が多くてビックリ‼️カット対策をしたい時は卓球丼ナイトに来て下さいね🏓(笑) pic.twitter.com/lO5lbguXKB
— 一般社団法人卓球丼 (@ta9don) March 15, 2024
まとめ
いかがでしたでしょうか。
カットボールに対する攻略は、卓球での勝敗を左右する重要な技術です。
カットボールの特徴を理解し、スピードやスピンを活かした返球方法、正確なポジション取り、そしてフットワークの強化を通じて効果的に対応することが求められます。
また、対カットマンの実践練習を積むことで、試合での戦術を磨くことができます。
これらの練習と技術を組み合わせることで、カットボールへの対応力が向上し、試合でのパフォーマンスを大きく向上させることができるでしょう。
ご覧いただきありがとうございました。